今日も強烈な日差しの東京。
前から汚れが気になって外しておいてもらったレースのカーテン
の漬け置き洗いをした。
カーテンは椅子に乗って取り外しをしなくてはならないので、
足を悪くしてからというものあまり洗わなくなってしまった。
杖をつくようになってからは尚更だ。
久しぶりに洗う汚れの溜まったカーテンは、漬けているだけでも
真っ黒な汚水になってしまった。
洗濯機に移して洗い始めてからも、みるみる水が汚れてくるのを
ついついぼぉーっと見てしまう。
洗っている、洗っている。
ぼぉーっと汚れてくる水を見つめている自分に、何だか前にも
こういう風に洗濯機を眺めていた事があったぞと思い出した。
それは看護学生だった頃。
通っていたのは短大で看護学科の他に、レントゲンやCTを撮る
放射線技師になる放射線科、血液検査や細菌検査の分析など
をする臨床検査科があった。
隣接する敷地には大学病院と医学部があったため、サークル
活動や部活動もそれなりに盛んであった。
看護科のクラスメートは大体が、活動が活発な医学部の部活や
サークルにはいるか、又はマネージャーになる場合が多かった。
まだ入学したてで、高校の頃のソフトボール熱が冷めない私と
同じくピッチャーだった友達は最初に医学部の野球部の門を
叩いたが、断られた。
どうしようかと悩んでいたら、短大にも野球部があることが
わかったのだが、それはいわゆる草野球のサークルのような
野球部だった。
汗と泥で白球に飛びつく熱い野球部を望んでいた私達だったの
だが、仕方なくここに入ることにした。部員として。
しかし男女の体力差を感じ、あえなくマネージャーに転向となる
のだが、試合のスコアつけやノックの手伝いや時にはキャッチ
ボールの相手等、グランドで球と触れ合う活動は大好きだったの
だが、バックネット裏の縁の下の力持ちのような活動は、やった
ことがなかったので何をどこまでしていいのやら、どんなことを
するべきなのかもよくわかっていなかった。
その一つが部室での仕事である。
マネージャーの仕事としてのイメージとして浮かんだのが、
とりあえず部室の整理整頓とユニフォームの洗濯だった。
最初は遠慮がちだった部員も、単身アパート(下宿)暮らしと
なれば遠慮なく洗濯をお願いするようになった。
一人だけ本格的に高校野球を経験している先輩がいて、
ユニフォームの下に履くスライディングパンツというアンダー
パンツの存在を知ったのもこの時である。
女子高出身の私達には、見た目普通の下着に近いスライディ
ングパンツは刺激的で、洗濯物の中から出てきた衝撃的な
出会いのせいで、その先輩を密かに「スラパン」と呼んでいた。
部室は医学部の部室と共有の2階建ての鉄筋校舎の中にあり、
グランドで活動する野球部、サッカー部、ラグビー部の部室が
集まっていた。
私達の草野球サークルに比べて、本格的に汗と泥にまみれる
正真正銘の部活動をしているスポーツ部である。
部室はいつも開けっ放しで、どの部室もごちゃごちゃと乱雑で
洗濯物が干されていた。時には着替えていたりして、正に
男の園だった。
校舎の中には共有の洗濯機があったので、先にどこかの部員
が洗濯をしている時は、終わるまで待つしかない。
洗濯の途中でいつまでも放置してあることがあり、洗いが終わ
ってそのまま時間がたっている場合は、すすぎのタイマーを
かけたり、脱水機に移しておいてあげることもしばしばだった。
そんな時にぼぉーーっと手持ち無沙汰な時間を、洗濯曹を眺めて
過ごしたりしていた。
私達のサークル活動でも、汚れはヒドイけれど、このサッカー部や
ラグビー部の汚れはどうだ・・・・(@д@;)
私達のも洗濯機の水は、薄めでありながらもミルクティー位だが、
これはカフェオレの中で洗っているようなもんだ。
果たして汚れが落ちてカフェオレ水になっているのか、カフェ
オレ水の汚れの中で洗っているのか・・・・(@д@;)
排水をしてみると、洗濯曹の底にはどっぷりと土が溜まっていた・・
我が家のレースのカーテンは少し白さを取り戻した。
風になびくカーテンを眺めながら、新聞の高校野球の地区予選の
結果を見る。
がんばれー!青春の汗と泥!!
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