手紙
先日思いがけず、昔の同僚から手紙が届いた。
私が新人で就職した部署で一緒に働いた同僚看護師だ。
同僚といっても他の病院でキャリアがあり、年も少し上で頼りにしつつも、同期の友達のように気さくに親しくお付き合いさせてもらった。
今はお互い家庭を持って遠く離れて暮らしているので、
年賀状位になってしまっているけれど、私が独身の頃は、
ご主人の歯科医院を閉めて帰路に着く前のひとときに
電話をかけてきてくれて、いろいろ話をしたりした。
雪国美人という言葉がふさわしい、透けるような色白の肌に
クリクリとよく動く大きな瞳で、笑うと両側にえくぼがキリリと
現れる。
黙っていればすごくいい女風なのに、真顔で話す内容は
どちらかというと、「それは・・冗談だよね?」的な3枚目風な
内容ばかりだ。
「突然、私なんかから手紙をもらって驚いたでしょう。
別に借金でも宗教の勧誘でもありません・・・」
季節の挨拶の後に始まった、この書き出しに彼女の真顔で
おどける変わらない素顔を思い出して吹き出してしまった。
手紙の内容は近況と、最近以前の同僚数人に会う機会が
あって、当時をなつかしく思いだしたということが書かれていた。
大きな出来事や話題でなく、昔のような長電話の中のふつうの
会話のような内容でも、手紙っていいものだなぁと思った。
思えば昔はよく手紙を書いた。
結婚してからも姉が文通好きなのもあって、時々やりとりは
していたけれど、お互い忙しくなるとぱったりと文通も途絶えて
しまって、今では殆ど手紙を書くことがない。
手紙はもらうと嬉しいくせに、書くのは意外と時間がかかり
忙しいとついついその時間を他の事に費やしてしまう。
家で過ごす時間が長くなった今こそ、書こうという気持ちさえ
あれば手紙をいろんな人にせっせと書いてもいいんだよなぁ・・
そう思って、レターセットを引っ張り出した。
そういえば・・最近読んだ本の中で号泣したのも
東野圭吾作の「手紙」
だった。
手紙って良いね!
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