さて・・四国一人旅3日目
1997年9月15日(月曜日)
朝起きると、雨が降っていた。新聞やニュースから台風が近づき
つつあり上陸間近であることがわかった。
当時暮らしていた新潟でも台風が上陸することがあったが、
「昨日は雨風強かったねぇ」の一言で終わるような場合が多かっ
た。
雨戸を閉めて補強するとか、交通機関が麻痺するなんてことは
なかったように思う。
そんなわけで、雨だけどとりあえず鳴門の渦潮を見なくっちゃと
レンタカーを走らせ船着場へ向かった。
着いてみると、まるで閉鎖された船着場のように寂しく、だだ広い
駐車場には車1台も人の姿もなく、とりあえず降りて建物の方に
歩いてみる。
「本日台風による悪天候の為、渦潮観覧船の運航は中止
させて頂きます」
えええ。
そうなのーー?
仕方なく、最終目的地である徳島まで車を走らせた。
ワイパーがひたすら雨をかきわけるドライブには、何の面白味も
感じられず、早々に予約していたホテルにチェックインを済ませた。
ホテルは駅直結の便利な場所にあり、駅ビルの中にも濡れずに
行き来できたのだが、書店を除けば特産品売り場やちょっとした
雑貨や食料品店など、ものの1時間もしないうちにみて回ってしま
える大きさだった。
そうしているうちにもさすがに雨足と風は強さを増してきて、
明日の飛行機は大丈夫だろうか・・・と不安になり、早めに空港へ
と出発するべく、この日は観光のまったくないつまらない一日と
して早めに寝たのであった。
1997年9月16日(火曜日)
朝1番の飛行機で新潟へ予定だったが、早起きをして2,3
時間前には徳島空港に向かってみる。
既に人が集まっていて、しばらくしないうちに「欠航」が発表され
ると一斉にカウンターに人が流れていった。
搭乗券は払い戻しになるんだろうけど、さてどうやって帰ろうか・・
中学生の頃一般的な部活動のほかに、週1回授業の1コマを
使った趣味的なクラブに参加する木曜クラブなるものがあった。
「旅行クラブ」
へぇ~、旅行行きたい~・・・と思ったら、時刻表を調べて乗る電車
や乗換えルートを考えて目的地までどうやって行こうかという
架空の旅行をするクラブだと知って、がっかりしたことがあった。
そのクラブに入らなかったものの、もう少し大人になってから
友達同志の旅行の計画を立てることが多かった私は時刻表を
眺めて計画を立てるようになっていたし、暇な時に時刻表を眺
めるのも結構好きになっていた。
徳島空港にいた朝もカバンの中には時刻表があった。
椅子に座ってメモ帳を取り出し、帰路の方法を時刻表をめくり
ながら、ありとあらゆる帰路の方法を考えた。
・淡路島、兵庫方面への航路、そこから新幹線で東京へ行き、
東京経由でバスか新幹線で帰る。
・JRで四国~中国方面へ渡る路線が1本あり、そこから関西方面
へ向かう。関西方面で東京に向かう場合、時間的に東京泊に
なる可能性大。伊丹空港から新潟に飛行機で帰れればよいが
飛行機は飛んでいるのか・・・
・鳴門に戻り神戸方面へ渡る高速自動車道でのバスに乗る。
いろいろプランを練ったが、結果すべて暴風雨による影響ですべて
運休。
まさに陸の孤島で四国に閉じ込められたのだった(ToT)
意気揚々と楽しむはずだった四国一人旅は、結果台風の猛威を
実感する旅であり、最終日のいつもの一人暮らし生活と変わら
ない駅ビルの本屋での立ち読みやウィンドーショッピングと、
ホテルの部屋でTVをみながらコンビニのおにぎりを食べる、一人
ご飯の寂しさを味わう旅となった。
やはり、旅行は誰かと一緒がいい。
そして、四国方面に台風が近づくニュースを見るたびに、上陸
しないといいなぁと心底思う・・・
そんな経験を得た思い出の旅なのだった!
明日以降はまた、日々の暮らしの話題をブログにしようと思います。
最近のコメント